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バレエクラス

2023年発表会終了

昨日は当スタジオの発表会でした。

ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。

たくさんの拍手をいただき、子どもたちはとても良い経験をさせていただきました。


私はというと、生徒たちみんな頑張っている姿を舞台袖からみて、感動しておりました。


頑張っている姿は綺麗ですね。


頑張ることだけが人生ではないし、それが良いとか悪いとかいう事ではないとは思っています。

でも、人が何かに打ち込んでいる姿は、人を感動させる力も持っていると、改めて感じています。


今回、心に強く残った3人の生徒をご紹介します。


①Nちゃん


踊りが始まる少し前からスイッチが入り、週3回のレッスンへと変更しました。

多分小学6年生という事もあり、これが最後の舞台になるかもしれないとの気持ちがあったのかもしれません。

ただ、練習をする中で、ドンドン上達していき、本人も自身の体の変化に気付いていたのではないかと私は思っています。


用事でお休みしても、別日で振替。

合同練習があっても週3回のレッスンは欠かさない。

私の方が体調やケガは大丈夫かなと心配になりました💦


今までの発表会では、笑顔を伝えても恥ずかしさや、少し反抗心があったのか、あまり笑う事もありませんでした。

でも今回は本人の覚悟が違う!

振付も挑戦しなければならない振付でしたが、それを踊りながら自分から笑顔を作ろうとしていた姿を横から見て、涙が止まりませんでした。


本当に素敵な時間をありがとうと伝えたいです。



②年長のKちゃん


開演後、順番にCクラスの人数を確認していたら一人足りない。

みんなに聞くと控室で泣いてるとの事。

行ってみると待機の保護者様に慰めてもらってる途中。

私はKちゃんに聞きました。


私:頑張れる?

Kちゃん:ううん(首を横に振る)

私:わかった。


私はそのまま舞台袖へ行きました。

他のみんなに

私:この踊りはKちゃん出ないけど、みんなは今までと同じように踊るんだよ!

みんな:わかってる!


その後曲の直前で保護者の方に連れられて舞台袖へ来ました。

私はもう一回


私:出れる?頑張れそう?

と聞きましたが、

Kちゃん:、、、首を横に振る

私:わかった!


そのまま曲が流れ始めて結局出ませんでした。

その後、それに気づいたお母様が、舞台裏へ急いで来られていました。

今までたくさん練習してきたから、きっと出て欲しかったと思います。

でも、私はあの時無理に出さなくて良かったと思っています。

無理に出していたら、Kちゃんの気持ちの整理がつかず、自分で気付く機会を奪う事になっていたと思います。

発表会に出なかったとしても、練習を頑張ってきた事は事実。

そして、出なかったことで、本人も何かを感じたのではないかと思っています。


③Mちゃん


今年になって始めたばかりの3歳の女の子

踊りが大好きでいつも家で踊っているそう。

スキップも出来てはいませんが、踊る事が大好きなので誰よりも音に乗っています。

今回はKちゃんのパートナーとして2人で組んでいたので、急遽ひとりで踊る事に💦

いつもと違う状況に"あれっ?!"となりながらもしっかり1人で踊りきりました。

あまりに可愛すぎて笑いに加えてザワザワが。

横で見ていた生徒からは

"Mちゃん、可愛すぎる!"

とアイドル的存在になりました。


こんなふうに色んな感情が混ざり合った発表会でしたが、私はどの子にとっても良かったと思っています。

発表会は子どもたちの成長の場。

この発表を通して技術的にはもちろん、精神的にも成長してほしいです。

取り繕うようにその場だけ良くしようとしても、後から必ずボロが出る。

子どものうちに自分で考え判断したことをやらせてみる。

その上でその子自身がどんな感情になるのかを見守り、それを通して成長してくれると私は嬉しいです。


Nちゃんのお話しは良いお話しとして感じると思いますが、私はみんなにそれを真似してほしいとは思っていません。

その子にはその子なりのペースがあり、人の真似ではなく、今の自分の状況からその子なりの成長をする事が大切です。

私はその子のタイミングで自身のストーリーを作ってくれたらいいなと思っています。


それを見逃さないよう、私の受け皿も良くしておかないともったいないですね!





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